2025年11月、東京で開催されたデフリンピックにおいて、ISeee TimeLineを用いた実証実験が行われた。実験には総勢15名の学生が参加し、スポーツイベントの新しい情報保障手法の可能性が検証された。なお、BBCも実証実験の様子を取材に訪れ、関心の高さが示された。
開会式は11月19日(土)16:30から19:00まで、閉会式は11月26日(火)16:30から18:00まで開催された。参加者はISeee TimeLineを活用し、オンライン上で式典の様子を相互に伝え合い、リアルタイムでの情報共有の有効性を体験した。
続いて、デフバドミントン競技においてもISeee TimeLineを用いた実証実験が実施された。競技は11月23日(日)から25日(火)まで、10:00から17:30まで、京王アリーナTOKYO(武蔵野の森総合スポーツプラザ)で行われた。特に11月23日には視覚障害のある3名の学生も実験に参加し、多様なユーザーにおける利用可能性が確認された。


デフバドミントン競技では、混合ダブルス世界ランキング6位の伊東勇哉選手が解説を担当し、試合の臨場感と戦術の理解をサポートした。また、ISeee TimeLineを通じて、競技中の情報や選手の動きが共有され、参加者は現場の状況を把握しながら試合を体験することができた。




今回の実証実験は、スポーツイベントにおける障害者や視覚障害者を含む多様な参加者向けの情報共有の新しい可能性を示すものであり、今後の大会運営や支援技術の発展に向けた貴重な知見となった。
